鼻隠しが傷んでいる場合は、早めにプロに依頼して補修をおこないましょう。鼻隠しは屋根側面の先端に取り付けられていて、雨漏りなどを防ぐ役割を果たしています。
傷んでいるのを放置していると屋根の耐久性が低下して雨風の影響を受けやすくなってしまうので、早めに補修が必要なのです。
鼻隠しの取り付けられている詳しい場所や役割を知って、雨漏りなどのトラブル防止のために補修を検討しましょう。また、同じような役割を果たしている破風板についても解説していますので、その違いも確認しておきましょう。
目次
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鼻隠しは雨漏り防止の重要なポイント
生活している中で家の屋根を見ることはあっても、各場所の名称まで詳しく覚えている人はあまり多くはないでしょう。まずは鼻隠しがどこにあるのかご紹介します。
屋根側面はまっすぐにのびた面と斜めになっている面の2ヶ所があります。鼻隠しはまっすぐにのびた面の先端についた板材です。雨樋(あまどい)がついているほうの側面と覚えるとわかりやすいかもしれません。
鼻隠しは、屋根に当たる風を分散させることで強風への耐性を高めたり、屋根と壁の隙間をふさいで雨風が壁の中や屋内に入り込むことを防いだりしています。
鼻隠しに使われる素材
鼻隠しにはさまざまな素材が使われます。それぞれに特徴があり傷みやすさも異なるので、補修や交換の参考に覚えておきましょう。
・木
一般的な素材の中でもっとも価格が安いのが木製の特徴です。取り付け費用を抑えたい方にはよいかもしれません。ただし、紫外線に弱く劣化しやすい素材のためこまめなメンテナンスが必要です。
・モルタル
木の下地の上からモルタルで仕上げをするタイプです。モルタルの外壁が流行した際に素材を合わせることから多く使われていた素材ですが、現在はあまり使われていません。
・ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は木製の鼻隠しの上にかぶせるようにして使います。耐熱性もあり耐久性も高いため、一度取り付ければメンテナンスはあまりしなくても大丈夫です。
・窯業(ようぎょう)系
セラミックやセメントなどの複合材でつくられたもので、耐火性・耐久性が高いのが特徴です。また、ほかの素材に比べてデザイン性も高いので、外観の美しさが気になる方には窯業系のものをおすすめします。
破風板との違い
破風板とは、斜めになっているほうの屋根側面に取り付けられている板材のことです。雨樋のない屋根側面と覚えましょう。
役割や使われる素材は鼻隠しとほとんど変わりませんが、ひとつ大きな違いがあります。それが傷みやすさです。破風板は雨樋が取り付けられない場所にあるため屋根から落ちる雨水が流れ込むこともあり、常に天候の影響を受けている状態になります。そのため、鼻隠しに比べて傷みやすいという特徴があるのです。
鼻隠しや破風板の補修はプロに依頼しよう
鼻隠しや破風板は、基本的には少しでも傷んでいるのを発見したら補修が必要です。症状によって補修の方法は異なりますが、詳しい補修方法については【プロがおこなう鼻隠しの補修方法】で解説しますので、そちらを参考にしてください。
ただし、どのような方法で補修をおこなうとしても、高所での作業になることが多いです。高所作業には足場が必要など、個人での補修は難しいでしょう。プロに相談して安全に屋根を補修しましょう。
弊社では、高所での作業も安心してまかせられる業者をご紹介します。鼻隠しや破風板の傷みはひどくなると屋根まで症状が広がるおそれがあるので、詳しい調査をおこなうためにも、弊社を利用して手間を減らして業者を探しましょう。
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プロがおこなう鼻隠しの補修方法
補修の方法は鼻隠しや破風板の傷み具合によって異なります。補修方法は大きくわけて3種類あり費用もそれぞれ違うので、以下で詳しくご紹介しましょう。実際に補修を依頼する際の参考にしてください。
補修方法①塗装
塗装が剥がれかかっている状態の場合は、再塗装して補修します。塗装の表面が剥がれてザラザラしていると、新しい塗料が密着しないので、ケレンという表面をツルツルにする作業をしてから再塗装をおこなうのです。
塗装の費用は、税別で1mにつき1,000円前後が相場といわれています。どのくらいの範囲を塗装するかによって費用が変わることが多いので、詳しく知りたい場合は現地調査を依頼しましょう。
補修方法②板金を巻く
塗装がかなり剥がれてしまっている状態ではあるものの、塗装の下の素材はまだ傷んでいないという場合は板金でおおう方法が適しています。
板金を巻くだけなら費用は税別で約4,000円が相場ですが、鼻隠しの場合は板金を巻くために雨樋を取り外さなくてはなりません。雨樋の取り外しがあると2,000円ほど費用が高くなり、交換をおこなうのと変わらない金額になることもあります。
補修方法③交換
塗装もその下の素材も傷んでいる場合は、新しいものに交換する必要があります。交換の費用は税別約6,000円です。部分交換であれば多少安くなることはあるかもしれませんが、下の素材が痛んでいる場合は、塗装よりも全面交換をおすすめします。
鼻隠しを交換する際は雨樋も一緒に新しいものを取り付けよう
ご紹介した症状のうち、とくに交換が必要なほど傷んでいる場合は、鼻隠しだけでなく雨樋も一緒に交換しましょう。
鼻隠しの板金巻きや交換の際は雨樋を外す必要があります。どうせ一度取り外すものなら、まとめて交換しておいたほうが、今後のトラブル回避になるでしょう。
また、補修が必要な屋根が2階以上の高さであった場合は、ご紹介した費用に加えて高所作業用の足場の代金がかかります。足場を設置する範囲によりますが、足場代を加えての費用相場は税別で約20万円~60万円です。
雨樋の工事をあとから別でおこなうのは、何度も業者に連絡する手間だけでなく工事費用も余分にかかるおそれがあります。少しでも気になることがある場合は、できるときにまとめて工事を依頼しましょう。
お近くの業者を知らないという方は、ぜひ弊社にご相談ください。お電話にてお住まいの地域や作業のご希望などをうかがって、迅速に対応できるお近くの業者をご紹介します。
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雨漏りが発生している場合は屋根本体も補修が必要かも
すでに雨漏りが発生している場合は、鼻隠しの補修だけでは対処が不十分かもしれません。鼻隠しの傷みは雨漏りの原因になります。しかし、雨漏りしている場所や範囲によっては別の場所にもトラブルが発生しているおそれがあるのです。ほかにも傷んでいる場所がないか、一度プロにまとめて調査してもらいましょう。
そして、屋根本体が傷んでいる場合は以下にご紹介するような補修が必要になります。補修の方法と費用相場を覚えておきましょう。
屋根本体の補修が必要な場合の費用相場
天井にシミがある場合や天井から水滴が落ちてくる場合など、軽度な雨漏りの場合は税別約5万円で補修ができることがあります。
しかし、小さな傷みを放置し続けるなどして症状が悪化してから対処する場合は、屋根全体を修理しなければならないこともあるのです。
その際に使われる方法はおもに2種類あります。現在ある屋根材を取り外して新しいものと交換する葺き替えと、現在の屋根の上から新しい屋根をかぶせるカバー工法です。それぞれの費用相場をご紹介しますので、参考にしてください。
葺き替えの費用は税別100万円以上、カバー工法は税別約70万円~140万円が相場です。どちらも工事をおこなう範囲や新しい屋根材の種類などによって金額は変わりますが、足場が必要な作業であることには変わらないので、足場代は必須になります。
また、屋根全体の工事は時間や手間がかかるため、鼻隠しのみの補修に比べて費用が格段に高額になるのです。ここまででご紹介した費用相場は、予算を立てるうえでの目安です。詳しい費用を知るためには業者に見積りを依頼する必要があります。
弊社は、雨漏りなどの屋根工事をおこなう業者をご紹介することもできますが、ひとまず見積りが気になるという方でもご利用いただけるようになっています。必要以上の費用をかけて屋根の修理をおこなうことがないように、早めに弊社にご相談いただき、傷んだ部分のみの補修で済むように対処しましょう。
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