スレート屋根の葺き替え工事は、屋根材を撤去してまるごと新品に入れ替える工法です。ただし、その費用は少々高額……。それでも、屋根の状態によってはもっと安くスレート屋根を補修できるかもしれません。
なぜなら、場合によっては部分修理やカバー工法など、もっと便利かつ安い工事で対応できることもあるから。この記事では、そんなさまざまなスレート屋根の工事内容や費用相場、工事を依頼するポイントについて解説していきます。
目次
- 葺き替えに決める前に|別の工法で安く工事できることも!
- 『塗装・部分補修』の作業内容・費用相場
- 『カバー工法』の作業内容・費用相場
- 『板金交換』の作業内容・費用相場
- まずは一度業者に点検に入ってもらおう!
- 葺き替え・カバー工法は『屋根材の種類』で費用が変わる!
- 『スレート』の特徴・費用相場
- 『ガルバリウム(金属屋根)』の特徴・費用相場
- 『アスファルトシングル』の特徴・費用相場
- 2004年以前のスレート屋根は『アスベスト』に注意!
- 業者が『資格』をもっているかもチェック!
- スレート屋根の工事を業者依頼するときのポイント
- 費用面が不安なら”相見積り”しよう!
- 現地調査時の対応を見よう!
- 屋根の工事のお悩みなら
葺き替えに決める前に|別の工法で安く工事できることも!
スレート屋根の修理は葺き替えで……と決める前に、まずは屋根の状況を確認してみましょう。
葺き替え工事は約30坪(約100平米)あたりおよそ100万~200万円、またはそれ以上かかってしまうことも多く、けっして安い買い物ではありません。しかし、下記のような条件であれば、もっとお得にスレート屋根を修理にしてもらえる可能性もあります。
- ・スレート屋根が色あせている
- ・スレート屋根が一部ひび割れている・はがれている
- ・雨漏りしだした
劣化の状況次第では以下のような安い工法で直すこともできるかもしれません。まずはそれぞれの工法や特徴などをくわしく見ていきましょう。
※下記でご紹介する費用は材料・工事費に加え、足場代・人件費などの諸経費をふくみます。
『塗装・部分補修』の作業内容・費用相場
スレートの一部がはがれたり、破損したり、ひび割れたりしている程度であれば、塗装や部分補修でなんとかなることも。塗装はスレートの塗料を塗りなおす作業、部分補修はその名の通り一部分だけ補修してもらえます。
これらは葺き替えに比べてかなり安く施工してもらえます。
- 塗装:約50万円~80万円
- 部分補修:約5万円~50万円
- (約30坪あたりの相場価格)
もちろん家屋の条件や塗料などによって費用には大きな差が出ますが、葺き替えと比べるとかなり安くなることが多いでしょう。
『カバー工法』の作業内容・費用相場
カバー工法とは、もともと設置してある屋根材の上から、新しい屋根材を重ねる工法のことを指します。スレートのひび割れが激しくても、土台の部分が傷んでいなければこの方法で補修できるかもしれません。
- カバー工法:約80万円~150万円
- (約30坪あたりの相場価格)
費用は少々高額ですが、葺き替えに比べると数十万円の単位で安くなることも。これは、葺き替えの場合は設置費用の上に、もともとの屋根材の撤去費用もかかるからです。撤去をしない分、カバー工法のほうが安くなりがちなのです。
とはいえこれもまた相場の幅がかなり広いですが、これは屋根の広さや屋根材の種類、現場の状況に応じて作業の難易度が異なるためです。
正確な費用に関してはどうしても現地調査をしてみないとできないことが多いです。まずは一度、プロの業者に相談してみてはいかがでしょうか。
『板金交換』の作業内容・費用相場
板金とは、屋根と屋根のつなぎ目に設置される部品のこと。これが劣化したり、釘が抜けたりすると雨漏りを起こしやすくなります。雨漏りが起きている、というときは、もしかしたらこの部分に不調が起きているかもしれません。
これを交換するだけであれば、葺き替えなどに比べて費用も安く済みがちです。
板金交換(1mごと):約5,000円~1万円
板金の交換部分が少なければそれだけ安く済みますが、基本的には一度に多くの板金を交換することが多いため、その分費用もかさばります。
また足場を組む場合はさらに数十万円加算されてしまうことも……。25坪~30坪の板金交換を足場を組んで作業した場合、その費用は約30万円、またそれ以上になることも多いです。
とはいえこれはやはり現場の状況によって大きく変動しますので、一度見積りから確認してみましょう。
まずは一度業者に点検に入ってもらおう!
カバー工法や部分修理でなんとかなるのか、葺き替えが必要なのか……。これは実際、屋根を調査してみなければわかりません。この調査は専門的な知識や経験をともないますので、一度リフォーム業者に相談してみましょう。
また工事の費用は工法のみならず、どんな屋根材か、築何年か、屋根や家屋の条件はどうかなどによっても変わってきます。このような理由からも、まずは一度現地調査・見積りだけでも依頼して、プロの目線でアドバイスを受けてみてはいかがでしょうか。
弊社の無料電話窓口では、24時間受付対応でお住まいの地域に対応した屋根リフォーム業者を選定・ご紹介いたします。ご相談だけ・見積りだけのお電話ももちろんOK。作業前であれば、費用を確認した時点でキャンセルしていただいても構いません。
ご要望にピッタリの業者をすぐにご紹介いたしますので、屋根に関するお悩みはいつでも、お気軽にご相談ください!
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葺き替え・カバー工法は『屋根材の種類』で費用が変わる!
葺き替え工事やカバー工法では、いわゆる新品の屋根材を利用します。この屋根材のどれを選ぶかによって、総費用は大きく変動していきます。環境や求めるものによって適した屋根材は異なりますので、業者と相談しつつ、最適なものを選んでみましょう。
- ・スレート
- ・ガルバリウム(金属屋根)
- ・アスファルトシングル
それぞれ特徴も異なりますので、下記でご紹介していきます!
『スレート』の特徴・費用相場
スレート屋根には『天然スレート』と『化粧スレート』の2種類があります。しかし、基本的には重量や価格、耐震性の面から『化粧スレート』を選択する方が大半。一般的にスレートとして家屋に使われているのは、多くが化粧スレートです。
このスレート屋根の魅力は、なんといっても軽くて安価な点です。手軽に導入できる上に耐震性も高いため、近年ではかなり人気の屋根材となっています。
ただし、屋根材の中では若干割れやすく、またコケなども生えやすい点がネック。長く使える屋根材に葺き替えたいなら、スレート以外の屋根材も検討してみましょう。
屋根材の本体相場(1平米あたり):約4,000円~8,000円
『ガルバリウム(金属屋根)』の特徴・費用相場
ガルバリウム鋼板はサビにくく、また軽いことから耐震性も高いことが魅力的。スレートに比べて耐久性や耐用年数に優れているため、長期的に見て非常にオススメの屋根材です。近年では葺き替えはもちろん、カバー工法の際にも人気の屋根材となっています。
とはいえ軽く薄い分、防音性や断熱性が低い点には注意が必要です。これを補おうとすると追加の工事が必要となり、全体的な費用もかさんでしまうので注意しておきましょう。
屋根材の本体相場(1平米あたり):約6,000円~9,000円
『アスファルトシングル』の特徴・費用相場
アスファルトシングルはその名の通り、アスファルトを原料に構成された屋根材です。おもにシート状になっており、非常に軽い点がメリット。その重さは、瓦の10分の1ともいわれています。
サビにくく、割れにくいことから耐久性も高いこのアスファルトシングルですが、軽い分強風などで飛ばされやすいところが難点です。とはいえ価格自体はそれほど高くはないので、手早く・安く仕上げたいのであればこの素材で相談してみるのもアリでしょう。
屋根材の本体相場(1平米あたり):約5,000円~8,000円
2004年以前のスレート屋根は『アスベスト』に注意!
スレート屋根の葺き替え工事をする際には1点、注意しなければいけないことがあります。それは、『アスベスト』の存在です。
このアスベストは、人体に有害な物質です。近年ではこの物質のふくまれないスレートが主流ですが、2004年以前に施工されたスレート屋根にはアスベストがふくまれていることもあります。
この場合水をまくなど、作業に手間がかかることから追加費用がかかってしまうことも。このような状況の場合は一旦カバー工法で対処することもできますが、もし不安な方は念のため事前にその旨を業者に伝えておきましょう。
業者が『資格』をもっているかもチェック!
アスベストの入ったスレートの撤去には、少なからず危険がともないます。もしアスベストが入っているかも……と思いの方は、一度業者がアスベストに関する資格をもっているか確認してみましょう。
- ・石綿作業主任者
- ・石綿取扱作業従事者
- ・アスベスト診断士
- ・特別管理産業廃棄物管理責任者
とくに上2点の資格に関しては、アスベストの撤去作業に必須の資格となります。業者に依頼する際には、この点しっかり取得している業者かチェックするようにしましょう。
スレート屋根の工事を業者依頼するときのポイント
ここまではスレート屋根の工事に関してくわしく解説してきましたが、いざ業者に、となると不安も多いものです。自分に合った業者に安心して依頼したいのであれば、まずは以下の2点に注目して業者を比較してみましょう!
費用面が不安なら”相見積り”しよう!
業者依頼となると気になるのは費用、という方も多いでしょう。しかし、工事の費用は業者によって異なります。もし費用面が不安なら、複数業者の費用を見比べる『相見積り』をしてみましょう。
屋根工事の費用というものは、どうしても現場状況や要望によって変動するものです。相見積りを取れば、今の自分の状況に沿った費用の相場がわかります。その中で、納得できる金額の業者を選べると安心ですね。
現地調査時の対応を見よう!
業者選びで見るのは費用だけではありません。業者に実際に会ったときの対応も、しっかり確認・比較しておきましょう。
たとえば、『しっかり屋根にのぼって調査・見積りしてくれるか』というのは大事なチェックポイントです。屋根の修理というものは実際の屋根の状態を見て決めていくので、屋根上の調査は必須となります。これを怠る業者は、少々不安かもしれません。
また、見積りの内容は内訳(足場費など)まで細かく書いてあるか・わからないことにはっきり答えてくれるか、なども確認しておきましょう。逆に無理に契約を迫ってきたり、過度な割引ですぐに契約したりしようとする業者には注意が必要です。
費用はもちろん、素人にもわかりやすく、誠実な対応をしてくれるかという点は、ひとつの判断基準としてもっておきましょう。
屋根の工事のお悩みなら
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