「天井にシミ!もしかして天井が雨漏りしている?!」
天井に大きなシミができていたり、天井が歪んでいたりすると不安になりますよね。
じつは雨漏りが発生しやすい家には特徴があります。
特徴を知っておけば雨漏りにも素早く対処でき、家の傷みが少ないうちに安く修繕できる可能性が高いため、この記事を読んで雨漏りの原因を調査しましょう。
この記事では家庭でできる雨漏りの特定方法の他に以下のことを解説します。
この記事を読み終えれば、天井から雨漏りした原因や発生箇所がわかります。
雨漏りにお悩みなら、ぜひこの記事を参考にしてください。
天井の雨漏り特定方法
天井の雨漏りを特定する方法は2つあり、自分でやるか業者に頼むかです。
- 個人でできる雨漏り特定方法
-
- 目視と散水
- 業者がおこなう雨漏り特定方法
-
- ブラックライト
- サーモグラフィー
- ドローン
業者に頼むと専門的な道具を使って詳しく調査してくれますが、個人ではそんな道具は持っていないですよね。
そこで家庭でも簡単にできる雨漏り特定の手順を解説します。
個人でできる雨漏り特定方法
個人でできる雨漏りの特定方法は、目視と散水です。
散水は屋根や壁など雨漏りが気になる場所に水をかけ、雨漏りするかを見る方法です。
詳しい手順は以下のとおりです。
- 室内から濡れて色が濃くなっている場所がないか、目視で探す
- 屋根や外壁にヒビ割れなど異変がないか目視で探す
- 怪しいところにホースやジョウロで水をかける
- 水漏れの疑いがある場所を誰かに見てもらい、水が漏れてこないか確認する
1は天井裏も忘れずに確認してください。
注意点ですが、目視と散水は個人で高い場所に登るため、危険な場合があります。
ベランダや屋上などから安全に水をかけられるときだけ上記の方法を試してください。
安全が確保できない場合は、雨漏り修理業者に相談しましょう。
業者がおこなう雨漏り特定方法
個人で雨漏りの特定がむずかしい場合は、業者に依頼します。
業者がおこなう雨漏り特定方法は3つです。
- ブラックライト
-
蛍光塗料入りの水を散水する。
ブラックライトを当てると水が光るため、雨漏りの経路がわかりやすい。 - サーモグラフィー
-
雨漏りで濡れた場所は温度が低いため、サーモグラフィーを使い屋根や壁で温度が低い場所を探す。
- ドローン
-
カメラ付きの小型ドローンを使い、空撮をおこなう。
地上から高所の様子が見えるため、依頼者も一緒に確認ができる。
他にも、雨漏り修理業者は屋根に登っての目視や散水でも調査をおこないます。
業者に依頼した場合、さまざまな道具を使い雨漏りの原因を特定してくれます。
もし個人で雨漏りの調査ができない場合は業者に任せましょう。
天井の雨漏りの特定は業者見積りがおすすめ
「業者に雨漏りの調査を頼みたいけど、具体的にどうすれば?」とお考えなら、業者に屋根の見積りを依頼しましょう。
雨漏り修理業者は見積りを作成するときに屋根の様子を調べます。
つまり雨漏り修理の費用を調べてもらうついでに、雨漏りの原因も一緒に調査してもらえるんですね。
さらに見積りは無料の会社も多いため、天井の雨漏りの原因を探りたい方はぜひ雨漏り修理業者に相談してください。
しかし「工務店に心当たりがない……」「どこに連絡してよいかわからない」という方も多いかと思います。
もし雨漏り修理業者をお探しなら、雨漏り修理110番にご連絡ください。
雨漏り修理110番は全国の雨漏り修理の会社と提携し、お客様にご提案するサービスをおこなっています。
ご希望の日時や場所をお伝えいただければ、お客様のご要望にあった業者をご紹介します。
雨漏り修理の見積りは基本無料!※
他社様との相見積りも歓迎です。
雨漏りで不安なら、ぜひ雨漏り修理110番にご相談ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
天井が雨漏りしている際に発生しやすい症状
天井が雨漏りしていると、室内にさまざまな兆候が見られます。
そこで以下の兆候がないか、探してみましょう。
- 天井にシミやカビが発生している
- 天井の壁紙(クロス)や天井板が剥がれだした
- 天井がふくらみだした
ただし上記は湿気など他の要因で起きる場合もあります。
上記だけで雨漏りと断定せずに、雨水の浸入経路を探し雨漏りの原因を必ず調査してください。
天井にシミやカビが発生している
雨漏りでまず感じる異常といえば、天井のシミやカビです。
目に見えて雨漏りを起こしていない場合でも、シミやカビが発生しているなら雨漏り被害は着々と進行しているかもしれません。
天井にこのような雨漏りの症状が出ていると、屋根や天井裏ではもっと深刻な被害が出ている可能性があります。
普段は使っていない物置部屋、押し入れや備え付けのクローゼットなどあまり天井を見上げない場所は要注意です。
一度家の中を点検してみましょう。
天井の壁紙(クロス)や天井板が剥がれだした
雨漏りが進行してくると、天井の壁紙(クロス)が剥がれることがあります。
これは壁紙に使われている接着剤が湿気により弱まるためです。
壁紙の剥がれは室内が湿気っぽいと起きやすいため、特に心当たりがない場合は雨漏りが原因かもしれません。
天井がふくらみだした
天井がふくらみだしたら、雨漏りが原因かもしれません。
天井の一部分がふくらんでいる場合は、雨水が溜まっていたり、大量の雨水を吸っていたりして、天井そのものが圧迫されている可能性があります。
この状況だとかなり天井に負荷がかかり、破損・落下してしまう危険性もかなり高いです。
早急に業者に相談しましょう。
このような症状が発生している場合は、すぐに応急処置および修理をする必要があります。
1章の雨漏り特定方法を参考に、雨漏りかどうかを調べてください。
天井のシミやカビなど天井の破損は、雨漏り修理業者に相談すれば張替えてもらえます。
自分でシミを抜いたり、ペンキを塗って対処することも一応できますが、周囲の建材の傷み具合によっては天井の張替えが必要な場合があり、あまりおすすめできません。
雨漏り修理のついでに天井を見てもらい、雨漏り修理とあわせて天井の張替えをしてもらいましょう。
次は雨漏りの原因を解説します。
屋根や外壁が原因の雨漏り
雨漏りしやすい家と雨漏りしづらい家があります。
自分の家が雨漏りしやすいと知っておけば対処しやすいため、この機会に知っておきましょう。
雨漏りの原因は屋根・外壁と屋上にあります。
そこで屋根や壁、屋上でよく見られる雨漏りの原因を解説します。
まずは屋根と壁で多い雨漏りの理由は以下のとおりです。
- 二次防水に問題があった
- つなぎ目(取り合い)の多い屋根や壁だった
- 雨漏りしやすい屋根の形だった
- 経年劣化があった
参考文献
日経ホームビルダー.雨漏りトラブル完全解決.日経BP,2017
大塚 義久.暴風雨の雨水浸入から建物を守る本.セルバ出版,2021
つなぎ目の多い屋根、壁や雨漏りしやすい屋根の形であっても、雨どいなどの防水機能がしっかり働いていれば雨漏りはめったに起きません。
しかしこういった建物は経年劣化や施工時のミスにより、他の建物より雨漏りが多くなりがちのため要注意です。
では理由を見ていきましょう。
二次防水に問題があった
壁や屋根の下にある二次防水にトラブルがあると、雨漏りしやすくなります。
建物の防水機能には屋根など外から見える防水機能の一次防水と、壁の下に貼られた防水シートなど外からは見えない二次防水があります。
通常建物は一次防水にトラブルが発生して雨漏りが起きても、二次防水で雨水が室内に浸入しないようになっています。
二次防水で防がれた雨水は壁内部の通気層を通り、屋外に排出される仕組みです。
しかし二次防水が施工不良や経年劣化により機能していないと雨漏りが発生します。
参考:国土交通省 国土技術政策総合研究所|屋根および外壁の設計・施工に起因するリスク・不具合と耐久性評価(最終閲覧日:2024年1月29日)
つなぎ目(取り合い)の多い屋根や壁だった
取り合いとは、異なる素材同士がつながっている部分のことです。
例えば以下の赤丸の部分が取り合いです。
異なる素材同士をつなぐ際には、つなぎ目を樹脂で埋めたり、内部の二次防水の貼り方を変えたりします。
樹脂が劣化したり、二次防水の貼り方にミスがあったりすると、雨漏りにつながる場合があります。
そのため取り合いの多い建物は、雨漏りする可能性が高いでしょう。
雨漏りしやすい屋根の形だった
雨漏りしやすい屋根には2種類あり、方流れの屋根と軒先がない屋根は雨漏りしやすいです。
理由は外壁に水がかかりやすく、取り合いに水が入りやすいためです。
理由を詳しく見ていきましょう。
片流れの屋根
片流れの屋根とは、片側に傾いた屋根のことです。
片流れの屋根が雨漏りしやすい理由は、雨漏りしやすい場所に雨水がかかりやすいためです。
切妻屋根は雨水が屋根を伝い取り合い(赤丸)にかからず流れていきますが、片流れは屋根からそのまま取り合いにかかっていますね。
他にも片流れの屋根のケラバは雨漏りしやすいポイントです。
ケラバとは屋根の端のこと、赤斜線の部分のことです。
片流れの屋根のケラバは外壁の頂部で、雨がもっとも降りかかりやすい場所です。
片流れの屋根でも、通常は屋根と外壁の二次防水を重ねてしっかり雨漏り対策をおこなえば問題ありません。
しかし二次防水を連続で重ねないと、隙間から雨漏りが発生します。
このように方流れの建物は屋根と外壁の取り合いに雨水がよくかかるため、雨漏りが起きやすくなります。
軒先のない建物
軒先とはざっくりいうと、屋根の下の部分のことです。
写真を例に見ると建物の側面は屋根がないため、軒先がありませんね。
近年このようにオシャレな建物をよく見かけますが、じつはこのように軒先のない建物は雨漏りしやすい傾向にあります。
屋根にはさまざまな役割があり、その役割の1つに雨水を外壁に垂らさないようにするがあります。
通常は雨どいに水が集まり外壁に水がかからないようになっていますが、雨どいが詰まっていたり、破損していたりすると、軒がない分雨水が外壁にかかりやすくなります。
外壁に水がかかるとそこが劣化し、外壁の目地が剥がれたり、ヒビが入ったりしやすくなるため危険です。
例えば上下異なるタイルを使った取り合いの壁だと、雨のたびに壁面に水がかかりさらに雨漏りしやすくなるでしょう。
このように軒先がない家は、雨漏りがしやすくなります。
経年劣化があった
屋根には耐用年数があり、古い建物ほど雨漏りしやすくなります。
耐用年数は素材によって異なりますが、編集部が雨漏り修理業者の方13名に聞いた「よく使用される屋根の素材の耐用年数と点検は平均何年ぐらいか?」によると以下のとおりです。
耐用年数 | 点検 | |
---|---|---|
瓦 | 26年 | 12年 |
スレート | 18年 | 12年 |
ガルバリウム銅板 | 30年 | 15年 |
トタン | 30年 | 5年 |
※数字は平均です。年数の期間が長い場合は中央値で算出しました。
屋根の素材は環境によって劣化具合が異なるため、上記はあくまで目安です。
スレート屋根は以下のような屋根瓦のことです。
瓦やトタンはだいたい25年以上持ちますが、スレートだけは20年ほどですね。
ご自宅の屋根の素材がわからない方は、家を建てた工務店に問い合わせるか、点検もかねて雨漏り修理業者に相談するとよいでしょう。
また耐用年数が長いからとほうっておくと、「気がついたら瓦が剥がれていた!」という自体になりがちです。
5〜10年を目安に点検が必要です。
ご自宅の築年数が過ぎていたら早めに点検しましょう。
次は屋上の雨漏りについて見ていきましょう。
屋上が原因の雨漏り
屋上からの雨漏りは、以下が原因で起きるでしょう。
- 排水ドレンが詰まっていた
- 防水機能にトラブルがあった
参考文献
雨漏り110番グループ.雨漏り修理のプロが教える 屋根 ・外壁のメンテナンス.学芸出版社,2020
戸建て住宅の場合、屋上は実際に登って点検できる方がほとんどだと思われます。
実際に屋上に登り確認してみましょう。
排水ドレンが詰まっていた
屋上の排水口・排水ドレンが詰まっている可能性があります。
屋上には降った雨を排水するための排水ドレンがあります。
もし排水ドレンが詰まっていると水が抜けず、プールのように水が溜まったり、逃げ場を失った雨水がわずかな隙間から室内に浸入したりします。
排水ドレンが詰まる理由は以下のとおりです
- ゲリラ豪雨により排水が間に合わなかった
-
瞬間的に大量の水が流れ込み、排水が間に合わなかった。
本来はゆっくりと抜けていくはずが、ヒビ割れや配管の隙間から室内に流れ込んだ。 - 排水ドレンにゴミが溜まっている
-
砂や落ち葉などは排水口に溜まりがち。
またパイプ内でゴミが詰まっている可能性もあり。
「雨になると屋上が水浸しになりがち」なら、一度排水ドレンのキャップ(金網、ゴミよけ)を外して確認してみましょう。
防水機能にトラブルがあった
屋上の防水機能にトラブルがあったと考えられます。
水漏れに関係する屋上の防水機能は以下のとおりです。
- 屋上の防水シートにトラブルがあった
-
屋上全体、床の部分には防水シートが貼られている。
屋上のコンクリートが剥げて下のシートに破損があったり、施工不良があったりが考えられる。 - 屋上の防水塗料にトラブルがあった
-
屋上全体に防水性のウレタン塗料を塗るが、塗料がうまく塗布できていなかったり、防水期間が切れたりした。
- 屋上の配管類にトラブルがあった
-
屋上に設置してある配管の内部に水が入り、それが室内に漏れ出した。
配管類を建物に引き込む際には配管の周りをパテなどで埋めるが、パテが剥がれてそこから浸水した。
もし屋上で気になる場所を見つけたら、散水して雨漏りの確認してみるのもよいでしょう。
屋上の排水ドレンやコンクリートの割れ目がないかチェックしてください。
雨漏りの原因の解説は以上です。
雨漏りは早めに修繕をおこなえば、小規模の修理だけですみます。
少しでも異変を感じたら、原因特定のためにすぐに動きましょう。
建物の形と雨漏りの原因はこちらの記事でも解説しています。
気になる方はこちらも参考にしてください。
雨漏りの修理は雨漏り修理業者に依頼しますが、やはり費用が気になりますよね。
次の章で雨漏り修理の費用や業者の選び方を解説します。
雨漏り修理費用は1.3万円~
雨漏りの修理費用は業者や被害の程度によって異なるため、いくらとは明言できません。
そこで今回は、雨漏り修理110番が雨漏り修理業者の方に聞いた費用を例に解説します。
アンケート詳細
調査期間:2023年10月27日~2023年10月29日
回答数:13件
調査対象:シェアリングテクノロジー雨漏り修理担当加盟店
質問内容:一般的な2階建ての建物で、屋根、壁、窓の修理費用の足場代を含めた総額
※各サービス内容は依頼状況や地域などさまざまな条件によって変更される場合があります。実際の利用時は必ず各業者に詳細をご確認ください。
屋根修理
- 全体
-
60万円~
- 部分
-
13,750円~
外壁修理
- 全体
-
1,221,600円~
- 部分
-
96,111円~
雨漏りは被害の程度が異なるため、軽度であれば約1.3万円で直ることがあります。
ただし雨漏りの修理費用は業者や被害の程度によって異なるため、正しい修理費用を知るには見積りが重要です。
一度雨漏り修理業者に見積りを依頼しましょう。
ちなみに雨漏り修理業者に見積りを頼んでも、即依頼というわけではありません。
見積りに納得ができたら依頼をおこなうため、複数の業者に見積りを取る相見積りで気に入った1社を選ぶこともできます。
ではどのような業者がよいか、次で解説します。
現地調査・見積りの際に注意したい3つのポイント
雨漏り修理の依頼となると、費用以外にも業者の信頼性が気になるものですね
下記に安心して依頼できる業者の特徴を記載したため、ぜひ相見積りなどの参考にしてください。
- こちらが納得いくまで説明してくれるか
-
作業前に「なぜやるか?どんな作業をやるか?」を説明してくれる。
- 質問に答えてくれるか
-
「見積り確定後に追加料金がかからないか?アフターフォローがあるか?」をわかりやすく応えてくれる。
- 目視以外でもしっかり調査してくれるか
-
原因がわからない場合「とりあえず修理を」と言わずいろいろな角度から調査をしてくれる。
雨漏りの原因調査や見積りを依頼したら、上記の項目を参考に気に入った業者に依頼しましょう。
もし雨漏り修理業者に心当たりがない場合は、雨漏り修理110番にご連絡ください。
雨漏り修理110番にお電話いただくと、ご希望の日時や場所に合わせた希望通りの業者を探してご提案いたします。
さらに調査費用は基本無料※、他社様との相見積りも歓迎です。
ぜひ、雨漏り修理110番にご連絡ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
天井から雨漏りが発生した場合の応急処置
現在天井から雨漏りが発生して、水が垂れている方に向けて応急処置の仕方を解説します。
今すぐできる応急処置は以下のとおりです。
- 貴重品・濡らしたくないものは避難させる
-
別の部屋に避難させるか、避難できないものはゴミ袋などをかぶせてガードする。
- 雑巾を敷いたバケツで受け止める
-
バケツの中に雑巾を敷いておくとポタポタ音を防げ、雨水の跳ね返りも軽減される。
- ビニールシートを敷く
-
広範囲はビニールシートがおすすめ。
ビニールシートがない場合は防水加工されたレジャーシート、ペット用の吸水シートや新聞紙で代用する。
上記はあくまで応急処置のため長くは持ちません。
早めに業者に相談して修理を依頼しましょう。
関連記事には他の応急処置の方法が記載されています。
雨漏りでお悩みなら、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
天井の雨漏りに関するQ&A
最後に天井の雨漏りについてよくある疑問を質問形式でまとめました。
- 賃貸住宅で雨漏りが発生したらどうしたらよいですか?
- 天井の雨漏りに火災保険は使えますか?
- 天井の雨漏りを放置するとどうなりますか?
賃貸住宅で雨漏りが発生したらどうしたらよいですか?
まず、大家さんや管理会社などの管理者に相談しましょう。
相談の仕方も含めて解説します。
アパートやマンションの賃貸住宅は、大家さんなど管理者から建物を借りている状態です。
そのため雨漏り修理には以下の要因が絡みます。
- 建物の管理は管理者がおこなうため、基本雨漏り修理は管理者がおこなう
-
雨漏り修理に必要な修理費用は管理者が支払う。
ただし「入居者が許可を取らず外壁に穴を開けて、そこから雨漏りした」など入居者に原因がある場合は費用請求される。 - 工事には許可が必要
-
建物の所有者は管理者のため、壁紙を張り替えるなどの工事は許可が必要。
個人で勝手におこなうとトラブルになることがある。
支払いや工事のために、雨漏りが発生したらまずは管理者への報告が重要です。
報告する際には以下のことをおこないましょう。
- 問題個所の写真をいろいろな角度から取っておく
-
家財にも被害がある場合はそれも忘れずに撮影する。
- 「いつまでに、誰がこの件に対応するか?」をはっきりさせる
-
報告しても何もしてもらえない場合があるため、解決までの予定をはっきりさせておく。
写真は雨漏りの原因調査のヒントになる他、家財が傷んだ場合の保険請求などにも使えます。
天井から雨漏りが発生したら、まずは管理者に相談してください。
関連記事には賃貸住宅で雨漏りをした場合の対処法を解説しています。
こちらもぜひ参考にしてください。
天井の雨漏りに火災保険は使えますか?
災害が理由の場合は、使える可能性が高いです。
ただし以下の条件をクリアする必要があります。
- 台風などの災害が原因でおきた雨漏りであり、火災保険の契約に含まれている
- 被害がおきておよそ3年以内である
- 損害額が自己負担額を上回っている
保険は自己負担額を超えないと保険金が受け取れません。
自己負担額の金額は契約にもよりますが、例えば5万円で契約し修繕費が1万円だった場合は保険金が受け取れません。
火災保険は契約内容によって異なるため、詳しくはご加入の保険会社にお問い合わせください。
雨漏りと火災保険については、関連記事でわかりやすく解説しています。
こちらの記事もぜひ参考にしてください。
天井の雨漏りを放置するとどうなりますか?
天井の雨漏りを放置すると建物が傷み、火災や家屋の倒壊につながるおそれがあります。
天井の雨漏りを放置すると、以下のトラブルが予測されます
- 屋根や天井が抜け落ちる
- 木材は腐り、鉄骨はサビて、柱がもろくなる
- カビや湿気がひどくなる
- 電気配線に水がかかりショートし、火災につながる
- シロアリが発生する
シロアリは濡れた木材を好むため、雨漏りが発生するとシロアリも発生しやすくなります。
シロアリは木材を食べて建物の耐震性を下げるため、雨漏りとは別に早めの対応が必要です。
雨漏りを放置すると、さまざまな建物の傷みが発生します。
速やかに対処しましょう。
まとめ
天井からの雨漏りを放置すると建物が傷む原因になるため、早めに対処してください。
家庭でもできる雨漏りの確認方法は、目視と散水です。
気になるところを見つけたら、水をかけて確認してみましょう。
しかし天井からの雨漏りを確認するには、屋根や外壁など危険な場所での作業が予想されます。
危険な場合は無理をせず、雨漏り修理業者に見積りをとって確認してもらいましょう。