屋根と外壁の修理はまとめて依頼することで、費用を少し抑えることができます。個別に依頼すると、その度に作業用の足場を組まなければなりません。しかし、まとめて依頼することで、足場を組み立てる作業が一度で済ませられるのです。
この記事では、業者に依頼したときにかかる費用の相場と施工の流れをご紹介していきます。修理をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
屋根と外壁を一緒にリフォームするメリット
屋根も外壁も経年劣化とともに雨漏りが起きる危険性が高まってきます。そのため、雨漏りを防ぐために定期的に防水工事をすることが大切です。
そこでおすすめしたいのが、屋根と外壁の修理を一緒におこなうことです。一緒に依頼したからといって、値引きしてもらえるというようなことは期待しないほうがよいです。しかし、一緒に依頼したほうが、少しだけ費用を浮かせることができます。
足場の費用を浮かす
屋根と外壁の修理を別々に依頼すると、その度に作業用の足場を組む必要があります。しかし、まとめて依頼することによって足場の組み立てが一度で済むため、その分の費用を浮かせることができます。
足場の組み立てにかかる費用も安くはありません。それが、今後何十年もメンテナンスの度にかかってくるとなると、積もり積もってかなりの額になります。そう考えると、少しでも費用を浮かせられるのはうれしいですよね。詳しい費用については「業者に依頼したときの費用相場」で解説していきます。
次回のメンテナンス時期を揃える
メンテナンスが必要になる時期は、屋根と外壁それぞれに使用した素材によって異なります。しかし、時期が近い素材もあるので、そういった素材を採用することで、次のメンテナンスもまとめて依頼できるようになります。
修理を検討したほうがよい目安
ここでは屋根や外壁を修理したほうがよい目安となる症状をご紹介していきます。
ひび割れ
屋根や外壁にひび割れが生じると、そこから水が侵入してしまいます。ヘアークラックとよばれる0.3mm以下のひび割れは劣化が始まったサインで、すぐに雨漏りしてくるということは少ないですが、早めに対処しておいたほうがよいでしょう。
それ以上のひび割れとなると、雨漏りだけでなく、内部の腐食が進んだり外壁自体がゆがんでしまったりしていることもあります。その場合は至急修理が必要です。
コーキングの劣化
外壁材の目地部分には必ずコーキングが使われています。しかしこのコーキングは寿命が短いため、劣化しやすい箇所でもあります。
コーキングの補修方法は2通りです。既存のコーキングの上から新しいコーキングをかぶせて補修する「打ち増し」と、既存のコーキングを除去して新しいコーキングと取り替える「打ち替え」です。
寿命が10年程ある打ち替えに対し、打ち増しは2~5年程しか寿命がありません。そのため、打ち替えをおすすめします。
チョーキング
屋根や壁をさわったときに、手のひらにチョークの粉のようなものがつくとチョーキングが起きているサインです。チョーキングは塗膜が劣化してくると現れる症状です。
塗膜が剥がれている
塗膜がすでに剥がれてしまっていると、屋根や外壁自体がダメージを受けてしまいます。そうなれば雨漏りが起きやすくなるので、早めに対処したい症状です。
雨漏り
すでに雨漏りが起きているのであれば、深刻化する前に修理をおこないましょう。雨漏りがひどくなるほど、建材の腐食につながるため、修理が大掛かりなものになってしまいます。
業者に依頼したときの費用相場
屋根や外壁を修理するにあたって気になるのが費用でしょう。費用は既存の屋根や外壁の状態によっても異なりますし、修理する面積・使用する素材・工期などによっても変動します。そのためここで紹介するのはおおよその費用相場となりますので、詳しくは業者に見積りを取ってください。
ただ、修理をおこなうのが冬場ですと、塗料の乾燥に時間がかかるため、工期が長くなりやすい傾向にあります。工期を短くしたいのであれば、夏場などの乾燥が早い時期を選ぶとよいかもしれません。
屋根と外壁をまとめて依頼したときの費用
まず、屋根と外壁を一緒に修理した場合ですが、おおよそ80~200万円の費用がかかるようです。
これだけ聞くと、すごく高いと思ってしまうかもしれません。しかし、別々に依頼した場合の金額を合わせると、たしかに少しだけ安くなることがおわかりいただけることでしょう。
屋根塗装のみの費用
屋根の修理のみを依頼したときの費用相場は、60~130万円ほどです。屋根の修理にかかる費用は外壁の修理にかかる費用よりも高くなる傾向にあるので、まとめて依頼した金額でも半分以上を占めていることになります。
外壁塗装のみの費用
外壁の修理のみの場合は、30~100万円ほどが相場です。これまでの金額が大きかったので安く感じるかもしれません。しかし、この金額と屋根の修理のみのときの金額を合わせると、まとめて修理したときの金額を上回ってしまいます。これは先ほども述べた通り、それぞれで足場の組み立て費用がかかっているからです。
業者によって異なりますが、足場の単価は1平方メートルあたり500~1,500円ほどが相場となっています。さらにどれくらいの面積の足場を組む必要があるかによりますが、一回の修理でだいたい10~30万くらいは足場の費用としてかかってきてしまいます。
この金額が、屋根と外壁それぞれのメンテナンスの度にかかってくるとすると、総額で大きな額になってしまいます。そのため、屋根と外壁の修理はまとめて依頼することで、少しでも費用を抑えることがおすすめです。
業者が施工する流れ
屋根と外壁の修理は、どのように施工されるのかをご紹介していきます。作業には数日かかってしまいますが、まとめて依頼すれば、足場の組み立て・解体にかかる時間も一度で済みます。
1.足場の組み立て
2.高圧洗浄
3.下地処理
4.外壁の下塗り
5.外壁の中塗り
6.外壁の上塗り
7.屋根の下塗り
8.屋根の中塗り
9.屋根の上塗り
10.点検
11.足場の解体
足場を組み立てたあとは、まずは高圧洗浄で汚れを取り除きます。汚れの上から施工をおこなうと劣化が早くなってしまうからです。同じ理由で、下地処理もおこないます。塗装をすれば外からはきれいに見えるかもしれませんが、雨漏りを防ぐためには土台をしっかりとさせておくことが重要ということです。
塗装作業も下塗り・中塗り・上塗りと、毎回塗料を乾燥させながら塗り重ねていきます。こうして塗り重ねることによって、耐水性を長持ちさせることができるんです。最後に不備はないか点検をして、足場の解体、清掃などをおこないます。
このように弊社では適切な工程で施工できる業者をご紹介しています。業者をお探しのお客様は、ぜひ弊社までご連絡ください。
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