雨漏り修理の時間は、被害の程度や天候などによって変わります。被害が大きい場合や、屋根などの高所での作業は工事期間が長くなりますし、悪天候のときも修理ができないので長引いてしまうためです。
今回は雨漏り修理の時間がどのくらいかかるのか、実際の修理内容をみながら説明します。雨漏り修理は大がかりになることもありますので、前もって修理時間の目安を知っておくと安心して業者に依頼できるでしょう。
目次
雨漏り修理の各作業にかかる時間
まずは、業者による雨漏り修理の時間を、作業工程ごとにみていきましょう。一般的な大きさの2階建て戸建住宅を例にかかる時間を解説していきます。
現地調査と足場の組み立て
雨漏り修理を依頼したら、まずは業者に現地調査をしてもらうことになります。雨漏りの現地調査は、目視調査、散水調査、赤外線調査などさまざまです。雨漏り修理箇所の確認は時間がかかるもので、半日から丸1日を要するでしょう。
調査が終わったら、屋根や外壁など高所の修理のために足場を組みます。一般的な大きさの住宅では、ここでも約1日かかると考えてください。
屋根の雨漏り修理
現地調査をして雨漏り箇所が複数あっても、雨水が家全体に広がるのを防ぐためにまずは屋根から修理をおこないます。
屋根の修理は、ひび割れた箇所に薬剤を充填するコーキングのように短時間でできるものから、カバー工法や塗装などの時間がかかるものまでさまざまです。工事の内容、屋根材の種類や職人の人数によって期間がかなり変わってきます。
一般的な屋根の修理の工程と時間は次のとおりです。
- 防水シート…………1週間
- 葺き替え(屋根を下地から表面まで全面的に新しくすること)、またはカバー工法(元からある屋根の上に、防水シートと新しい屋根材をかぶせること)……約1週間
- 塗装……約1~2週間
外壁の雨漏り修理
外壁のおもな修理内容と時間は次のとおりです。外壁の雨漏りでは塗装をすることが多いでしょう。この塗装では、作業前に高圧洗浄をしたり下地を塗って乾かしたりするため、時間がかかります。
- ひび割れの補修……約1週間
- 外壁塗装……約1~2週間
- 外壁の張り替え……約2~4週間
- 重ね張り……約10~20日
ベランダの雨漏り修理
ベランダも雨漏りが多い場所になります。おもな工法と時間は次のとおりです。
- FRP(繊維強化プラスチック)防水工事……約2日
- ウレタン(ウレタン樹脂塗料)防水工事……約5日
窓の雨漏り修理
窓の雨漏りの場合は、比較的早く修理が終わります。おもな内容は次のとおりです。
- コーキング……半日
- 窓交換……約1~2日
雨漏り修理に時間がかかるケースとは?
雨漏り修理の各工程にかかる時間をご紹介してきましたが、場合によっては目安よりもさらに時間がかかることがあります。とくに時間がかかるケースをみてみましょう。
雨漏りしている箇所が多い
雨漏りをしている箇所が少なければ、当然作業が少ない部分修理で済みます。一方で雨漏りしている場所が多いときは、全体修理が必要なので時間がかかってしまうのです。
また、雨漏り修理では屋根や壁をはがして作業を進めていくうちに初めて被害状況がわかり、思った以上に範囲が広がっていたということもあります。そのような場合は、ひとつの場所を修理してから別の場所へと作業をすることになるので、時間がかかってしまうのです。
雨漏り修理は天候に左右される
雨漏り修理は、雨が降ったら基本的には工事はおこなわれません。そのため、工期は非常に天候に左右されやすいといえるでしょう。
とくに台風がよく来る8月から10月は修理業者が忙しいため、予約がとりづらい状況になっています。不具合があったら、早めに業者に連絡しましょう。
修理を長引かせないためにも早めに対策を
雨漏りを放置すると、カビの発生や内装の腐食などの被害が広がります。そうなると作業範囲や工程が増え、修理が長引くことになるでしょう。
雨漏り修理を計画的におこなうためにも、少しでも不具合を見つけたらまずは業者に相談してみるとよいでしょう。
弊社では、雨漏り工事の見積りを無料でおこなうことができる業者をご紹介しています。24時間いつでも受け付けていますので、お気軽にお申し付けください。
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雨漏り修理の前におこなうべきこと
雨漏り修理の最中には、カビや工事による騒音などが発生することがあります。防止するためにもここでご紹介する方法を、修理前におこなってください。
また、雨漏り修理には火災保険が適用される場合があります。適用される修理かどうかも事前に確認しておきましょう。
カビ対策をおこなおう
雨漏りによるカビが発生していた場合、雨漏り修理中にカビが室内に浮遊しやすくなるので、カビが発生しないようにあらかじめ対策をしておきましょう。
カビ対策としては、こまめに窓を開けて換気をする、空気清浄機や除湿器を使用するなどの方法があります。室内に洗濯物を干すときには、サーキュレーターなどを使って空気を循環させるようにしましょう。
また、窓などの結露防止対策をしたり、家具と壁の間にすき間を開けたりすることも効果的です。水回りなど汚れやすい部分は、カビができる前にこまめに掃除することも大切です。
ご近所へあいさつしてトラブルを防止
業者の現地調査で作業内容が決まれば、修理期間の目安がわかります。工事による騒音でトラブルにならないようにためにも、ご近所の方へ前もって知らせておきましょう。
火災保険が適用されるかどうかを確認
台風などによって発生した雨漏りには、火災保険が適用されることがあります。なお、保険会社への保険金請求は、被害を受けてから3年以内におこなうことが必要です。
まずは加入している火災保険に、台風による損害なら「風災」、雪による損害なら「雪災」など、その損害の原因に対応する補償が入っていることを確認しましょう。入っていれば、適用される可能性があります。
雨漏りが経年劣化によるものや、施工不良が原因だった場合、火災保険は適用されません。なんらかの過失がある場合やリフォームなどの影響で雨漏りが発生した場合も、火災保険の適用は難しいです。
補償の金額については、保険のタイプによって計算方法がことなり、全額が補償される場合もあれば、一部の金額の場合もあります。
このような火災保険の保険金請求には、業者の見積り書が必要です。保険金がかかわってくる大切な見積りですので、信頼できる業者に現地調査をしてもらいましょう。
弊社では、お客様のご要望に合った業者をご紹介しています。信頼と実績のある業者をご紹介することが可能です。全国どこでも365日受け付けていますので、お気軽にご相談ください。
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