「雨漏りが発生しているので一刻も早く対処したい!」
「雨漏り修理業者を呼ぶ前に被害を食い止めたい!」
そのような方のために、雨漏りの発生箇所ごとの応急処置方法をご紹介していきます。
雨漏りを放置していると壁紙のシミだけでなく、カビやシロアリの発生などの二次被害をもたらすおそれがあります。
そもそも、家の中が水浸しになるのは不快で仕方ないと思います。
応急処置だけなら誰でも簡単に、お金をかけずに実行できます。
既に被害に遭っている方も、梅雨や台風に備えたいという方もぜひご覧ください。
- 雨漏りの応急処置をしたほうがいい理由
- 雨漏りしやすい場所と、場所ごとの応急処置方法
- 雨漏り修理業者に依頼したほうがいい理由
雨漏りの応急処置をしないと発生する二次被害
塗装の劣化やひび割れなどが原因で、雨水が建物の中に浸入するのが一次被害です。
そして雨漏りがさらに進行すると、さまざまな二次被害に悩まされることになります。
- 天井や壁紙のシミ・剥がれ
- 電化製品などの家財の故障
- カビと健康被害の発生
- シロアリが発生して建材を食い荒らされる
- 高温多湿を好むゴキブリなどの害虫の発生
- 漏電火災の発生
二次被害によっては何十万円、何百万円と損害を被るおそれがあります。
しかし雨漏りの応急処置は数百円~数万円でできるので、未然に高額の損害を防ぐことができます。
▼雨漏りの二次被害の詳細はこちらをご覧ください。
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雨漏りが発生しやすい場所
雨漏りの応急処置をするうえで、被害箇所の特定は不可欠です。
雨漏りが発生しやすい箇所を押さえておくと、いざというときに役立ちます。
屋根
雨漏りが一番多く発生する場所です。
瓦のズレやひび割れが原因になっているところに、大雨や台風などが引き金になって発生することが多いようです。
天井からポタポタと水が落ちてくるのであれば、屋根からの雨漏りの可能性が高いです。
陸屋根の場合、劣化によるひび割れ、排水溝の詰まりなどが原因になって起こります。
窓・サッシ
窓ガラスと窓枠の隙間から水が入ってくるパターンです。
窓ガラスと窓枠のサイズが合っていない、もしくはグレチャンやビート(窓ガラスをサッシに固定するゴムパッキン)の劣化などが原因です。
発生率は少ないものの、窓の周辺にカビが生えているなどの症状も一緒に見られるときは、窓からの雨漏りを疑いましょう。
外壁
施工不良、外壁塗装の剥がれ、コーキング材の劣化が原因になることが多いようです。
壁にヒビが入っているときに、斜めに吹き付ける強い雨が降ることで雨漏りすることもあります。
水分によって木材が腐食してしまう前に、雨漏りを解決する必要があります。
ベランダ
防水シートの劣化、経年劣化によるひび割れが原因になることが多いです。
ベランダは雨風の影響を直に受けるだけでなく、人の出入りがあるなどの理由から劣化しやすい場所です。
そのため、定期的なメンテナンスとともに雨漏りの発生に注意していかなくてはいけません。
▼場所ごとの主な雨漏り原因はこちらをご覧ください。
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自分でできる雨漏りの応急処置の方法
ここからは雨漏り箇所ごとの応急処置方法をご紹介していきます。
被害状況に合わせて、ご自身ができると感じる範囲でおこないましょう。
天井から雨漏りしている場合
屋根から雨漏りしていると、天井からボタポタと水が垂れ落ちてうっとうしくなります。
そのままでは床や家財も濡れてしまうため、水滴を受け止めることで被害を食い止めます。
- バケツ(鍋やごみ箱などでも代用可)
- 雑巾(タオルや紙おむつなどでも代用可)
- ブルーシート(新聞紙でも代用可)
- 雨漏り箇所の下にブルーシートを敷きます。
- ブルーシートの上に、雑巾を入れたバケツを置きます。
- 水が溜まったら捨てます。
雑巾を入れることで水滴の飛び散りを防ぎ、さらにブルーシートで床が濡れるのを防ぎます。
ただし水が溜まってくると飛び散りやすくなるので、定期的にバケツの水を捨てましょう。
屋根裏に入れる場合は、屋根の雨漏り箇所の下にバケツを置くことで天井の水濡れを防ぐことができ、部屋にバケツを置かなくて済みます。
ただし狭い場所での作業になるので無理をしないようにご注意ください。
窓・サッシから雨漏りしている場合
窓・サッシでの応急処置はもっと簡単です。
ただし天井からの雨漏りと比べると気づきにくいので、定期的に様子を見ましょう。
- 雑巾(タオルなどでも代用可)
- ゴミ袋
- カーテンを取り外します。
- 窓枠の下にゴミ袋を敷きます。
- 雑巾を濡れている箇所に当てます。
カーテンは濡れてカビが発生しないように取り外します。
さらにゴミ袋を敷くことで雨水が広がるのを防ぎます。
屋根から雨漏りしている場合
屋根の応急処置をすれば天井からの雨漏りも防げます。
ただし、屋根の応急処置は難易度も危険性も高いため、素人の方にはあまりおすすめできません。
- 落下して大けがを負う
- 屋根材を踏んで壊し、雨漏りが悪化する
- 間違った応急処置で雨水の流れが変化し、新たな雨漏りが発生する
「どうしても屋根の応急処置が必要!」という場合を除いて、安易に屋根に上るのはやめましょう。
雨漏り箇所がわからない場合
屋根のどこから雨漏りしているかわからない場合、ブルーシートで広範囲を覆うことで雨漏りを防ぎます。
他の応急処置方法と比べて大掛かりなので、おこなう場合は無理せず二人以上で作業しましょう。
- 大きめのブルーシート
- 砂利を詰めた土嚢(どのう)
- 雨漏りの可能性がある箇所にブルーシートをかぶせます。
- 土嚢を置き、風で飛ばされるのを防ぎます。
雨漏り箇所がわかっている場合
雨漏り箇所がわかっていれば、ピンポイントで応急処置を施すことができます。
- 雑巾で雨漏り箇所の汚れをふき取り、テープを剥がれにくくします。
- 防水テープを貼ります。
- 雑巾で雨漏り箇所の汚れをふき取ります。
- 雨漏り箇所の周囲にマスキングテープを貼り、コーキングがはみ出すのを防ぎます。
- プライマー(コーキングを接着しやすくする塗料)を塗ります。
- プライマーが乾いたら、コーキング剤を塗ります。
- コーキング剤が乾く前にマスキングテープを剥がします。
これらの方法は、間違えると雨水の流れが変化し、新たな雨漏りが発生する原因になることがあります。
雨漏り箇所の特定自体が難しいため、繰り返しになりますが無理しないようにご注意ください。
アパートで雨漏りが発生した場合にやるべきこと
アパートやマンションなどの賃貸住宅に住んでいる場合、上記の応急処置以外にもやるべきことがあります。
- 雨漏り箇所の写真を撮る:雨漏りが発生している証拠を撮ることで、大家や保険会社に修理費用を負担してもらうための材料になります。
- 大家か管理会社に連絡する:基本的に賃貸住宅の雨漏りの責任は大家か管理会社にあるので、根本的な解決は自分でおこなわずにお任せします。
写真と連絡を終えたら応急処置もおこないましょう。
雨漏りを放置していると、「借主にも過失がある(無駄に被害を広げてしまった)」として修理費用を負担することになるかもしれません。
ただし、連絡せずに勝手に雨漏り修理業者を呼ぶのも費用負担の原因になるので、なるべく応急処置に留めましょう。
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アパートの雨漏りは誰の責任?余計な費用を負担しないための対応策
雨漏り修理業者の利用方法
応急処置はあくまで一時しのぎです。
完全な解決のためには、業者による処置が必要です。
業者に依頼するメリットや業者を上手く使うコツをご紹介します。
業者に依頼したほうがいい場合とは?
- 被害箇所や原因がわからない
- 被害が次第に大きくなっている
- 何度も雨漏りが発生する
- 自分で対処する自信がない
- 怪我や事故が不安なのでやりたくない
上に当てはまる状態のときは、雨漏りを自分で完全に解決するのは難しいかもしれません。
無理はせず、業者に任せることを検討しましょう。
業者に依頼するメリット
雨漏り修理業者に依頼すればお金がかかります。
しかしいくつものメリットがあるため、結果的にお得になることもあります。
「自分では突き止められなかった原因を明らかにしたうえで、応急処置ではできない、部品の交換や補修をしてくれる」というのは業者ならではのメリットです。
業者 | 素人 | |
調査 | プロの手法で原因箇所を突き止める | 原因箇所の特定が困難かつ危険 |
施工 | 屋根材の交換や塗装、必要なら屋根の葺き替えもおこなう | 葺き替えなど大掛かりな施工は困難 |
品質 | 根本的な解決で再発も防ぐ | 不十分な施工では再発のリスクがある |
費用 | 施工内容によっては高額になる | 安く済ませられるが長期的に見て損する場合もある |
雨漏り修理110番にご相談を!
雨漏り修理110番には、全国各地の雨漏り修理業者が加盟しています。
24時間365日受付なので、万が一の雨漏り発生にすぐに対応できます。
ご紹介した応急処置の方法を参考に、対処した後はお早めにご相談ください。