陸屋根の雨漏り修理をDIYでおこなう際は、部分的な補修までと考えましょう。
雨漏りの範囲が広いと修理作業の難易度が高くなるため、手間と時間がかかってしまうからです。
また、高所作業により危険かつ作業がしにくいため、修理を失敗してしまうことや、最悪の場合落下事故により大ケガをしてしまうことも……。
そうなると、結局業者依頼が必要になり、余計なお金がかかってしまいます。
この記事では、陸屋根の雨漏り修理をDIYでおこなう方法のほか、業者がおこなう防水工事や費用相場、依頼の流れがわかるようになっています。
業者に依頼しようかお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
陸屋根の雨漏り修理をDIYでおこなう方法
雨漏り箇所や原因が特定できていて、被害箇所も小さいといった状況の場合は、陸屋根の雨漏り修理をDIYでおこなうことが可能です。
ここでは、防水シートや防水テープを使用した方法についてご紹介していきます。
防水シートを使う方法
陸屋根は基本的に人が歩けるような平らな構造になっているため、防水シートを使った方法が有効です。
まずは、以下の道具を用意しておきましょう。
- 防水シート
- プライマー
- 接着剤
防水シートの大きさは、陸屋根のヒビや割れを十分にかぶせられる大きさのものを選べば大丈夫です。
接着剤は防水シートに対応したものを選ぶのがよいでしょう。
- 補修箇所周りを掃除する
- プライマーを塗って下地を作る
- 下地と防水シートの接着面に接着剤を塗る
- ヨレやムラに注意しながら防水シートを貼る
- 隙間ができないようにシートを密着させる
上記の手順で防水シートを貼ることによってきれいに密着させることができ、防水機能を維持することが可能です。
ただし、防水シートにヨレなどがあるとその隙間から雨水が入り込んでしまいます。そのため、貼り付けは慎重におこないましょう。
防水テープを使う方法
- 防水テープ
- タオルや雑巾など
防水シートよりも簡易的な処置となりますが、防水テープという水に強い粘着テープを使って陸屋根の雨漏り修理をDIYでおこなうことも可能です。
また、補修箇所周りを掃除するための布も用意しておくと仕上がりがよくなります。
- 補修箇所周りの掃除をする
- 十分な長さに切った防水テープを補修箇所に貼る
- 指を使ってテープの上からなじませる
こちらの方法は、上記3ステップでおこなえるため、手軽に補修することができます。こちらも、テープの貼りが甘いと防水機能がうまく機能しないので、丁寧に作業をおこないましょう。
DIYがおすすめできない理由
この記事で、防水シート・防水テープの2種類の方法についてご紹介してきましたが、結論として、陸屋根の雨漏り修理をDIYで済ませるのはおすすめできません。
なぜなら、そもそも雨漏り修理はプロの手でないと根本的な解決をするのが難しいからです。
雨漏りが再発する可能性が高いため、DIYはあくまで一時的な応急処置と考えるようにしましょう。
また、DIYをした後に雨漏りが発生してしまい、結局業者による修理が必要となった場合、補修箇所に使用した防水材をはがすための費用が余計にかかってしまうこともあります。
そのため、DIYをするよりも初めから業者依頼して雨漏りを根本的に修理してもらったほうが、余計な費用や手間もかからず楽に修理を済ませられるでしょう。
※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
業者がおこなう陸屋根の防水工事とその費用
陸屋根の雨漏り修理をDIYではなく業者依頼する場合、被害の程度によっては簡単な補修程度で済むこともあるでしょう。
ただし、割れやヒビなどが大きい、陸屋根の防水機能が落ちているといった深刻な状況の場合、防水工事という大がかりな工事が必要となります。
ここでは、万が一防水工事が必要になったときに覚えておきたい防水工事の種類や、費用相場について詳しくご紹介していきます。
シート防水
シート防水とは、下地(陸屋根の床)に防水効果の高いシートを貼りつけ、防水機能を高める工事のことをいいます。
シート防水は安価かつ効果の高いもので、耐用年数(寿命)が10~20年もあるため、陸屋根の防水工事先としておすすめできるでしょう。
また、シート防水には「ゴムシート」と「塩ビシート」の2種類があります。
ゴムシートの相場は「2,500円~/㎡」の相場です。
塩ビシートは「3,500円~/㎡」の相場ですが、ゴムシートに比べて性能が高くなっています。
予算などの都合に合わせて選ぶとよいですね。
塗膜防水
防水性の高い塗料を残さず塗ることで、陸屋根の防水をしてくれるのが塗膜防水です。
おもにウレタン防水・FRP防水の2種類があり、ウレタンは継ぎ目のない仕上がりが可能で、FRP防水は歩行で摩耗しにくいといった特徴があります。
そのため前者は仕上がりを重視したい方、後者は陸屋根を使用する機会が多い方に向いているでしょう。
費用相場は、ウレタン防水は「3,500円~/㎡」、FRP防水は「6,000円~/㎡」となっています。
アスファルト防水
硬くて耐久性能の高いアスファルトを、熱を使用して強力に貼り付けていく工事がアスファルト防水です。
アスファルトはとても頑丈であるため、耐用年数が20年ほどとなっています。
他と比べて重量がありますが、耐久性を重視するなら前向きに検討したい防水工事といえるでしょう。
また、アスファルト防水は「8,000円~/㎡」が費用相場となっています。
各防水工事のもう少し詳しい内容と費用相場については、こちらの記事をご覧ください。